西武庫団地住戸改修実験

公団西武庫団地

阪急武庫之荘駅から北西に約1.5km に位置し、昭和30年代後半に日本住宅公団(都市機構:UR)により建設された住宅団地である。団地に隣接して県立西武庫公園や武庫川河川敷緑地が広がっており、利便性や居住環境の優れた立地にある。その規模は2,000戸を超える大規模なもの。しかし、団地建設後40年を過ぎるなか、ライフスタイルの変化や居住水準の向上に対応するため、現在段階的に団地の再生が行われている。
今回、都市機構の協力で解体前の住戸を関西大学、他5大学の実験住宅として提供していただいた。


・実験目的
本プロジェクトにおけるプロセスそのものが建築をつくる行為である。図面や模型上だけで改修計画をスタディするのではなく、1/1スケールのモックアップをつくり、リアルな空間を体験し、議論する、このプロセスを繰り返す。人が住まうときにそこで行われるであろう行為を想定し、縮小模型だけではみえない空間を自ら体験する。


・実験内容
既存のプランを活用するもの、裸にして一から構築するものまで、持ち寄られた提案は様々。本実験の趣旨から、解体しながらプランを試行、また一部解体して次のプランへと試行錯誤を繰り返す。そのプロセスの中で最終的なプランを模索する。