◆Heritage Open Day(文化遺産の日)

研究室の提案

文化遺産の理解啓発と活用促進の象徴として、国民的な記念日を創設

内容

1. 文化財修理現場の一斉公開
2. 文化財の一斉公開
3. 伝統技術保存技術者の一斉公開研修会の開催
4. 文化財研修会の一斉開催
5. 古材見本市

事例

1,1975年ヨーロッパ・ヘリテージ・デイ創設
数千万人が参加、経済波及も見られる。

2,ヨーロッパ・アメリカ 文化財修理市場も開拓
ヨーロッパ70年代当初から、アメリカ70年代後半から文化財数を急激に増大させる。 →コミュニティ・ビジネス

3,震災後、兵庫県 「ヘリテージマネージャー」養成講座を開設
歴史的な遺産の保護が精神風土の維持に必要と認識し、「歴史文化を活かしたまちづくり」の推進のため「ヘリテージマネージャー」養成講座を開設,生涯学習と文化財のリンクを模索中。

理由

1,文化財保護法改正による、新展開の施策の必要性
 明治以来、文化財保護法は国による保護から、自治体・所有者の保護・活用に一貫して拡大してきた。平成8年に登録文化財制度が創設され、地域の創意工夫による保護体制が重要になった。

2,時代的要請
* 経済のグローバル化に反比例して、文化の地位的特色がより重要になっている
      →コミュニティの再構築・文化観光
* 高齢社会においては、より文化的継続性を具現する生活環境の保全が重要となっている。
     → 歴史文化を行かした町づくりの推進
* 主体的に自己の存在を模索する時代となり、健全なアイデンティティの確立には、より身近な歴史的事物の連続が重要となっている。
 →登録文化財等、物件数の増量(建造物 : ドイツ90万件、アメリカ80万件、日本1万件)
* 循環型社会においては、文化財が本質的にもつ「ものを大事にする心」が一般社会においても重要になっている
。          →大量消費社会からリサイクル社会へ